事業紹介

事業紹介

基盤技術:低分子化合物を用いたダイレクトリプログラミング技術

細胞に化合物などを加えて、別の種類の細胞に変える技術です。
従来の技術と違って細胞に遺伝子を導入しないので、細胞への悪影響や腫瘍化のリスクを大きく軽減できる可能性があります。
近年、線維芽細胞などの体細胞から神経細胞、軟骨細胞、心筋細胞、肝細胞といった再生医療用細胞へのダイレクトリプログラミングが報告されています。

  • Takeda Y, Harada Y, Yoshikawa T, Dai P. Direct conversion of human fibroblasts to brown adipocytes by small chemical compounds. Sci. Rep., 7: 4304, 2017.
  • Takeda Y, and Dai P. A developed serum-free medium and an optimized chemical cocktail for direct conversion of human dermal fibroblasts into brown adipocytes. Sci. Rep., 10: 3775, 2020.
  • Takeda Y, Yoshikawa T, and Dai P. Transcriptome analysis reveals brown adipogenic reprogramming in chemical compound-induced brown adipocytes converted from human dermal fibroblasts. Sci. Rep., 11: 5061, 2021.
  • Takeda Y. and Dai P. Capsaicin directly promotes adipocyte browning in the chemical compound-induced brown adipocytes converted from human dermal fibroblasts. Sci. Rep., 12: 6612, 2022.
  • Takeda Y. and Dai P. Chronic fatty acid depletion induces uncoupling protein 1 (UCP1) expression to coordinate mitochondrial inducible proton leak in a human-brown-adipocyte model. Cells, 11:2038, 2022.

当社の有する技術は、皮膚の細胞に低分子化合物を加えて「褐色脂肪細胞」というエネルギーを消費しやすい細胞にダイレクトリプログラミングする技術です。
褐色脂肪細胞はエネルギー消費が大きく、体内で増やしたり移植したりできれば、肥満症などの治療に役立つと期待されています。
当社は、以下の2種類の事業を軸に開発を推進しています。

  • 細胞治療事業 患者さん本人の細胞から褐色脂肪細胞を作製して投与することで、肥満症や糖尿病などの予防や治療への応用を目指しています。
  • 減量サプリメント創出事業 当社の技術を使って作製した褐色脂肪細胞に候補物質を添加し、細胞の活性などを評価することにより、脂肪の燃焼が期待できる機能性表示食品などを探索し、実用化を目指します。

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